野良猫への対応

更新日:2025年10月03日

野良猫に餌を与えている方へ

お腹を空かせた野良猫がいたら餌を与えたいという気持ちは否定できるものではありません。
しかし、不妊去勢手術もしていない野良猫に餌を与えていると、結果として不幸な野良猫を増やしてしまい、病気や交通事故などで命を落とす可哀想な野良猫を増やすことにつながります。
また、餌やりが原因で、かえってご近所の迷惑となっているかもしれません。

猫に与える影響(不幸な猫を増やす恐れ)

  • 猫が繁殖して増えれば縄張り争いが起こり、怪我や事故にあう猫が増えます。
  • 猫同士の接触やけんかを通じて、感染症が流行しやすくなります。
  • メス猫は1年に2回から3回(毎回4匹から8匹程度)出産するため、母体に負担がかかり衰弱します。

ご近所とのトラブルの発生

近年、町には猫に関する苦情や相談が増えています。その中では、糞尿による苦情が多くを占めています。猫による被害で困っている方は、野良猫に餌を与えている人が原因だと思っていることが多く、トラブルに発展してしまいます。

(猫に関する苦情・相談例)

  • バイクのシートに爪で傷つけられた
  • 野良猫が寝転んで道が通れない
  • 悪臭がひどく、鳴き声がうるさい
  • 敷地内で子猫が産まれている

野良猫への餌やりと法律について

野良猫への餌やり自体は、法律で禁止されている行為ではありません。しかし、動物愛護法25条では、野良猫に餌や水を与えることで、「騒音や悪臭の発生、毛の飛散、昆虫の発生により周辺の生活環境が損なわれた場合には、都道府県が野良猫に餌を与えている者に対して、指導、勧告、命令を行うことができる」とされています。

安易な餌やりは、不幸な猫の増加、生活環境および人間関係を損なう恐れがあり、ご自身も不幸になりかねないことを心に留めおきください。

 

野良猫の被害を受けない対策について

野良猫を敷地内に入れさせないなど被害を受けない対策として、「臭いによる方法」「物理的な方法」があります。
臭いによる方法について、猫は鼻がよく効くので臭いのある場所に近づかないことがあります。また、「物理的な方法」について、猫は足場等の悪い場所等には近づきません。

具体的な方法については、下記の資料を参考にしてください。

地域猫対策ガイドブック_一部抜粋(和歌山県)(PDFファイル:751.7KB)

(注意)上記の方法で確実に猫の侵入防止を保証するものではありません。

野良猫の引取りについて

 野良猫の引取りについては、下記の和歌山県のホームページ「野良猫の引取りについて」をご確認ください。

  • お問い合わせ先
    和歌山県 環境生活部 生活局 生活衛生課
    〒640-8585 和歌山市小松原通一丁目1番地
    電話番号:073-441-2624

    海南保健所 衛生環境課
    〒642-0022 海南市大野中939
    電話番号:073-482-0600(代)

不幸な猫をなくすために

和歌山県では、平成28年に「不幸な猫をなくすプロジェクト事業」を立ち上げ、「地域猫対策」の実施を推進しています。

地域猫対策とは、野良猫に不妊去勢手術を施すとともに、給餌及び給水、 排せつ物の適正な処理を行う活動をいい、地域にお住まいの皆さんが主体となり、望まない不幸な命を生み出さず、一代限りの命を全うさせるため、命あるものとして扱い適切に管理していく活動です。

地域猫対策の実施は、野良猫の減少、適正管理による環境の保全、動物 愛護の普及につながっていきます。また、地域猫対策は殺処分される不幸な野良 猫を増やさない取り組みであり、野良猫による生活環境の悪化を防止する 取り組みでもあります。

詳しくは、海南保健所にお問い合わせください。(電話番号:073-483-0600)

 主な活動内容

  1. 地域の迷惑にならないようルールを決めて餌やりや糞尿の掃除を行います。
  2. 今いる猫がこれ以上増えないよう不妊去勢手術を行います。
  3. 地域の有志が周辺住民への説明や同意を得て行います。(特に「1」について)
  4. 猫を排除するのではなく、命あるものとして扱います。

活動の流れ

活動取組の準備

保健所やボランティア(動物愛護団体や動物愛護推進員)を得ながら、活動メンバーの募集と野良猫の多い原因や地域の実態調査を行います。

計画の作成

活動メンバーの役割分担、ローテーション、実施方法を決め、無理なく対策が継続できるよう、体制を作ります。
なお、海南保健所では計画の作成に協力しますので、お気軽にご相談ください。(周辺住民への説明方法や県の活動支援についてなど)

  1. 「役割分担、ローテーション等の体制」
  2. 「餌やりをする場所、時間」
  3. 「餌やり後の餌の回収(置き餌はしない)と清掃」
  4.  「トイレの設置場所と排せつ物の処理」
  5. 「対象となる猫のおおよその数の把握」  

 周辺住民への説明

自治会や餌やりをする場所や地域猫対策の必要性など、近隣住民へ計画内容を説明します。
なお、猫が苦手な人、猫の管理に反対な方も含めて説明しましょう。

計画の認定及び支援

上記の実施や「生殖できない(手術済みの)猫のみに餌やりをする」などの条件を満たしていると保健所が認めれば下記の「県からの支援」が受けられます。

県からの支援内容
  • 野良猫の不妊去勢手術費用の助成(無料手術券の交付
  • 地域猫対策の認定を示す標章、腕章の交付
  • 捕獲おりの貸し出し

この記事に関するお問い合わせ先

保健福祉課
〒640-1121
和歌山県海草郡紀美野町下佐々1408番地4
電話:073-489-9960 ファックス:073-489-6655
メールフォームによるお問い合せ