帯状疱疹予防接種について(定期接種)

更新日:2025年02月04日

帯状疱疹ワクチンの定期接種について

第60回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(令和7年1月29日)において、帯状疱疹を予防接種法のB類疾病に位置付けることが了承されました。今後も厚生労働省から新しい情報が提供されましたら、都度更新してお知らせします。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、多くの人がこどもの時にかかる水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。このウイルスは神経節に潜んでいて、ストレスや過労、加齢など免疫力が低下した際に活性化して帯状疱疹を発症します。発症すると体の片側の一部にピリピリした痛みが現れ、赤い発疹がでます。80歳以上の3人に1人が発症すると言われており、皮膚症状が治った後でも50歳以上の約2割の方に帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長い痛みが続くことがあります。

定期接種の内容について

定期接種の具体的な内容については、以下のように示されます。

対象者(対象者には個人通知します。)

  • 65歳の者
  • 60歳以上65歳未満の方であって、ヒト免疫不全(HPV)ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する者

対象者の経過措置(対象者には個人通知します。)

経過措置として、定期接種の開始から5年間は以下の方も対象となります。

  • 65歳を超える者については、5歳年齢ごと(70、75、80、85、90、95、100歳)
  • 101歳以上の者については、定期接種開始初年度に限り全員
  70歳 75歳 80歳 85歳 90歳 95歳 100歳 101歳~

令和7
(2025)
年度

昭和30
(1955)

昭和25
(1950)

昭和20
(1945)

昭和15
(1940)

昭和10
(1935)

昭和5
(1930)

大正14
(1925)

大正13
(1924)
以前

令和8
(2026)
年度
昭和31
(1956)
昭和26
(1951)
昭和21
(1946)
昭和16
(1941)
昭和11
(1936)
昭和6
(1931)

大正15

昭和元
(1926)

対象外
令和9
(2027)
年度
昭和32
(1957)
昭和27
(1952)
昭和22
(1947)
昭和17
(1942)
昭和12
(1937)
昭和7
(1932)
昭和2
(1927)
令和10
(2028)
年度
昭和33
(1958)
昭和28
(1953)
昭和23
(1948)
昭和18
(1943)
昭和13
(1938)
昭和8
(1933)
昭和3
(1928)
令和11
(2029)
年度
昭和34
(1959)
昭和29
(1954)
昭和24
(1949)
昭和19
(1944)
昭和14
(1939)
昭和9
(1934)
昭和4
(1929)
令和12
(2030)
年度
経過措置終了

(注意)当該「年度生まれ」の者が対象

【例】昭和30(1955)年度生まれの者=生年月日が「昭和30年4月2日~昭和31年4月1日」の者

接種期間

令和7年4月1日から令和8年3月31日

※注意※

・接種期間を過ぎると全額自己負担となります。

・組換えワクチンを接種される場合は、1回目の接種を12月頃までに終えてください。

自己負担金

  生ワクチン(ビケン) 組換えワクチン(シングリックス)
自己負担金

2,500円

(約6000円は町が負担します。)

1回につき6,500円

(1回につき約15,000円は町が負担します。)

紀美野町内実施医療機関

野上厚生病院

岩橋医院きみのファミリークリニック

谷田クリニック

にしもと内科クリニック

みぞばたクリニック

国吉診療所

長谷毛原診療所

※海南市の協力医療機関でも接種可能です。

使用するワクチン

ワクチンの種類 製造メーカー

生ワクチン
(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)

一般財団法人阪大微生物病研究会

組換えワクチン
(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」)
グラクソ・スミスクライン株式会社

帯状疱疹ワクチンには、上記の2種類を使用しています。

接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっていますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。

接種に用いるワクチンの選択は、医師にご相談ください。

接種回数等

  生ワクチン(ビケン) 組換えワクチン(シングリックス)
接種回数(接種方法) 1回(皮下に注射) 2回(筋肉内に注射)
接種スケジュール なし

通常、2か月以上6か月に至った日の翌日までの間隔をおいて2回接種

注意)病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。

接種できない方

病気や治療によって、免疫が低下している方は接種出来ません。

免疫の状態に関わらず接種可能です。

接種に注意が必要な方

輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種してください。

筋肉内に接種をするため、
血小板減少症や凝固障害を有する方、
抗凝固療法を実施されている方は
注意が必要です。
他のワクチンとの同時接種・接種間隔 医師が特に必要と認めた場合は、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン等の他のワクチンと同時接種が可能

他の生ワクチンと27日以上の接種間隔を置く必要がある。

接種間隔に特に制限はありません

ワクチンの効果 

 

生ワクチン
(ビケン)

組換えワクチン
(シングリックス)

帯状疱疹に対する
ワクチンの効果(報告)

接種後1年時点 6割程度の予防効果 9割以上の予防効果
接種後5年時点 4割程度の予防効果 9割程度の予防効果
接種後10年時点 7割程度の予防効果

合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。

ワクチンの安全性

ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。また頻度は不明ですが
生ワクチンについては、「アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎」
組換えワクチンについては、「ショック、アナフィラキシー」
がみられることがあります。
接種後に気になる症状を認めた場合は、接種した医療機関へお問い合わせください。

主な副反応の発現割合 生ワクチン(ビケン) 組換えワクチン(シングリックス)
70%以上 注射部位の疼痛
30%以上 注射部位の発赤 注射部位の発赤
筋肉痛、疲労
10%以上 注射部位のそう痒感・熱感・腫脹・疼痛・硬結 注射部位の腫れ
胃腸症状、悪寒、発熱
1%以上 発疹、倦怠感 痒み、倦怠感、全身疼痛

(注)各社のワクチン添付文書および厚生労働省作成の資料より抜粋

その他(注意事項)

  • 帯状疱疹にかかったことのある者についても定期接種の対象とする
     
  • 過去に、任意で帯状疱疹ワクチンの接種を必要回数まで終えられている場合、基本的に定期接種の対象者になりません。
    ただし、医療機関において医師に「当該予防接種を行う必要がある」と判断された場合、定期接種の対象とする
     
  • 定期接種の対象者が既に組換えワクチンの接種を任意接種として行った場合は、残りの接種を定期接種の対象とする
    【例】1回目は任意接種として取り扱い、2回目のみを定期接種として取り扱う。
     
  • 組換えワクチンの2回目の接種が、1回目の接種から6か月以上空いてしまった場合でも、定期接種の対象者であれば、2回目の接種も定期接種として扱う
     
  • 帯状疱疹ワクチンの交互接種については認めない。
    【例】1回目を組換えワクチンで接種し、2回目を生ワクチンで接種することは出来ない。
     
  • 定期接種の対象となるのは生涯で1回限りである。

健康被害救済制度

予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になった場合や生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合は、国から給付金を受けられる場合があります。

この記事に関するお問い合わせ先

保健福祉課
〒640-1121
和歌山県海草郡紀美野町下佐々1408番地4
電話:073-489-9960 ファックス:073-489-6655
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