令和7年度全国学力学習状況調査

更新日:2025年09月19日

結果及び分析

今年4月17日(木曜日)に全国学力学習状況調査〔小学校第6学年は国語・算数・理科、中学校第3学年は国語・数学・理科の各3教科、及び双方とも学習や生活に関する質問〕が実施され、その結果が文部科学省より公表されました。本町教育委員会では、町内の状況を公表します。平均正答率等は下記表となります。

全国学力学習状況調査[平均正答率]
小学校6年生(%)
  国語 算数 理科
本町 60 56 53
68 58 57
全国 66.8 58 57.1

 

中学校3年生(%)
  国語 数学 理科
本町 57 50 510☆
52 45 480☆
全国 54.3 48.3 503☆
☆令和7年度から、中学校理科は、CBTが導入され、平均IRTスコアで結果が示されています。

CBT:コンピュータ使用型調査の略。

IRTスコア:IRT(項目反応理論の略)に基づき推定した学力を500を基準にした得点で表したもの。難易度の高い問題に正答していると高めに算出される。

 

  • 結果

小学校の平均正答率は、3教科すべてにおいて全国・県を下回る。中学校の平均正答率は、国語・数学共に、全国・県を上回る。理科においても平均IRTスコアが全国・県を上回る。

  • 考察

【小学校・国語】

自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫することや、自分が聞こうとする意図に応じて話の内容を捉えること、「あつい(日)」を漢字で書くこと等に課題が見られました。

反面、図表を活用する良さについては、多くの児童ができていました。

引き続き漢字の定着に向けた学習や、自分の考えが伝わる文章の書き方についての学習を進めましょう。

【小学校・算数】

台形の意味や性質の理解や、分割できる図形の面積の求め方を記述することに課題が見られました。

反面、辺の長さと角の関係、異分母分数の加法計算は多くの児童ができていました。

引き続き、基礎基本の定着を図ると共に、数直線上の数の分数での表し方についても復習しましょう。

 

【小学校・理科】

電磁石の強さとコイルの巻き数の関係、種子の発芽における実験条件の制御に課題が見られました。

反面、ヘチマの花のつくりや受粉についての知識は身についていました。

引き続き、知識・技能の定着を図りながら、理科の授業と日常生活とのつながりを意識した学習を続けていきたいです。

 

【中学校・国語】

表現の効果について根拠を明確にして考えることや、「かいしん(の出来)」を漢字で書くことに課題が見られました。

反面、自分の考えが明確になるよう話の構成を工夫することや、書く内容の中心が明確になるよう内容のまとまりを意識して文章の構成や展開を考えることはよく理解できていました。

引き続き、漢字の定着に向けた学習や、根拠を持ちながら読み解く学習をしていきましょう。

 

【中学校・数学】

素数を選ぶことや、連続する三つの3の倍数の和が9の倍数になる説明をすることに課題が見られました。

反面、必ず起こる事柄の確率を求めること、外角の大きさを求めることはよく理解できていました。

引き続き、基礎基本の定着を図ると共に、友達と考えを伝え合う中で深い理解をめざしていきましょう。

 

【中学校・理科】

問題を解決するための課題を設定する問題に課題が見られました。

反面、一酸化炭素の性質を踏まえ適切な避難行動を考えることは多くの生徒ができていました。

引き続き、自ら課題を見出し、実験・考察していく中で、学習を深めていきましょう。

 

【児童・生徒質問紙】

質問「自分にはよいところがあると思いますか」について、「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」という回答が、小学校で約90%、中学校で約94%でした。

みなさん一人一人によいところがあります。自分のよいところほど自分では見えづらいものです。各家庭やクラスメイト、友達同士など、これからもお互いのよさを積極的に伝え合ってほしいです。

 

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