令和6年度全国学力学習状況調査

更新日:2023年09月24日

結果及び分析

今年4月18日(木曜日)に全国学力学習状況調査〔小学校第6学年は国語・算数、中学校第3学年は国語・数学の各2教科、及び双方とも学習や生活に関する質問〕が実施され、その結果が7月29日に文部科学省より公表されました。本町教育委員会では、町内の状況を公表します。平均正答率は下表となります。

結果

小学校の平均正答率は、国語において全国・県を上回り、算数において全国・県を下回る。

中学校の平均正答率は、国語・数学共に、全国・県を上回る。

考察

【小学校・国語】

メモの構成を読み取ることや、メモを基に、目的・意図に応じて、事実と感想、意見とを区別して、自分の考えが伝わるように文章を書くことに課題が見られました。また、「ぶあいそう」「目をそらす」などの描写を基に、登場人物の心情を捉えることにも課題が見られました。読書や新聞を読むことなどで様々な言葉に触れ、語彙を増やすことが大切です。

反面、話し言葉と書き言葉の違いに気付く問題や、集めた材料を分類する問題、図などによる語句と語句との関係の表し方の理解を見る問題は、多くの児童が正答できていました。また、「なげる」を漢字で書くことは、多くの児童ができていました。引き続き、漢字の定着に向け学習を進めましょう。

【小学校・算数】

かける数と積の関係、わる数と商の関係など、計算の性質に関する問題で正答率が低くなりました。また、球がぴったり入った箱の体積を求める問題や、図と文章を読み取って速さを比べる問題も正答率が低くなりました。基礎・基本の知識・技能の定着を図ると共に、状況に合わせて知識・技能を活用できる力を身に付けていきたいです。

円柱の正しい展開図を選ぶことや、540÷0.6の計算をすることは、県・全国の平均正答率を上回り、多くの児童が正答できました。

【中学校・国語】

話し合いの話題や展開を捉えながら、他者の発言と結びつけて自分の考えを記述する問題で一番課題が見られました。また要約したり、物語の最後の場面を考えて記述したりする問題でも、県・全国との正答率の比較ではできているものの、より正答率を高めていきたいです。情報を読み取り、条件に合わせて書く学習を積み重ねていきましょう。

行書の特徴を捉えることは、多くの生徒が正答できており、県・全国の平均正答率を大きく上回りました。

【中学校・数学】

正の数・負の数の加法の計算、簡単な場合における確率を求めることはよく理解できていました。基礎・基本の定着を今後も図っていきたいです。

一方で、図形やデータ活用分野で課題が見られました。この点については昨年度も課題が見られた部分であり、定着が図りづらい内容であると予想されます。「(第一・第三)四分位数」「中央値」などの意味や「箱ひげ図」を活用する効果について意識的に復習する必要があるでしょう。

【児童・生徒質問紙】

質問「普段(月曜日から金曜日)、1日あたりどれぐらいの時間、携帯電話やスマートフォンでSNSや動画視聴などをしますか」について、2時間以上使用している割合が小学校で約37%、中学校で約54%でした。この機会にスマートフォン等の活用ルールを再度確認し、安全に、有効に活用を続けられるようにしたいです。

質問「将来の夢や目標を持っていますか」について、「当てはまる」という回答が、小学校で約51%、中学校で約31%でした。

夢や目標は、今まで、そしてこれからの様々な学習・経験・体験を通して見つかると思います。家庭・学校・地域での様々な活動に、積極的に楽しみながら参加し、多くの経験を積んでほしいです。