灘区水車新田歴史勉強会が開催されました
(会場の様子、灘区の岸上区長によるご挨拶)
令和7年10月6日に灘区役所にて灘区水車新田歴史勉強会「田林宇兵衛の足跡をたどる」(主催:灘区役所地域協働課)が開催されました。
兵庫県神戸市灘区には「水車新田」という地名があります。享保の時代(1710年)に菜種油を搾るために開かれ、動力として水車が建設されていました。搾油産業が衰退してからも水車は酒造用米搗きや製粉に活用されてきました。水車がなくなった現在でも地名として、その名を残しています。
この地名の由来となった水車場の開発に携わったとされる、紀美野町野中地区出身の郷土の偉人「田林宇兵衛」さんについて、紀美野史発見部会では調査研究を進めてきました。
令和7年10月6日に、灘区の岸上区長をはじめ、郷土史や水車に関係する方々にお集まりいただき、「灘区水車新田歴史勉強会」を開催していただきました。紀美野町からは小川町長をはじめ、紀美野史発見部会の部会員が出席しました。
勉強会では紀美野史発見部会の西浦部会長より、これまでの調査研究結果の報告が行われました。報告を受けて、参加者間では質疑応答や意見交換が盛んに行われ、特に村を出ることがご法度であった江戸時代に、田林宇兵衛さんが紀州から灘へ藩を越える移動を行った経緯については、当時の将軍であり、享保の改革を行った徳川吉宗の力が働いていた可能性など、様々な考察が出されました。
紀美野史発見部会では、この勉強会を通じて灘区や参加者との繋がりを発展させながら、引き続き田林宇兵衛さんについての調査研究を進めていきます。
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更新日:2025年11月05日