救急研修会を開催しました！

令和7年11月19日、紀美野町消防本部2階会議室で、新生児・小児救急に対する知識と対応力の向上を目的に、国吉・長谷毛原診療所長で小児科の専門医でもある多田明良医師を講師としてお招きし、救急隊員を対象とした救急研修会を実施しました。今回の研修では、新生児・小児に対する心肺蘇生法や小児特有の救急疾患に対する理解を深め、現場での初期対応力を養うことを目的とした実技と講義を行っていただきました。

心肺蘇生法の実技では実際に新生児や小児の人形を用いて、シナリオを元に観察方法や心肺蘇生法の手技を学びました。また、実際に紀美野町で起こりえる症例をもとに、現場での初期評価のポイントや観察時の注意点、医療機関が必要とする情報などをわかりやすくご講義いただきました。

救急現場において、新生児や小児は成人とは異なる観察や対応が求められます。研修会では、気管支喘息や脱水、熱性けいれんなど実際に現場でよくある事例をもとに観察のポイントや必要な聴取項目など、現場に直結する内容が多く盛り込まれ、参加した職員からも「小児救急に対する理解が深まった」「現場活動に活かせる内容だった」といった声が上がりました。

当消防本部では、今後も住民の皆様に安心していただける救急体制を整えるため、専門性の高い研修やシミュレーション訓練を継続的に実施していきます。今回の学びを活かし、より安全で迅速な救急活動に努めてまいります。