通電火災にご注意ください!

更新日:2023年01月16日

台風などの風水害、地震の後は要注意!

 通電火災は、台風などの風水害や大規模な地震により停電した電力が復旧する時に発生します。

 阪神・淡路大震災や東日本大震災で発生した火災の約6割が、電気関係が原因で発生した火災と言わ

れています。

 また、台風などの風水害による大規模な停電の復旧時にも通電火災が相次いで発生しています。

通電火災はこうして発生します!

地震による通電火災事例

 ・倒れていた電気ストーブやアイロンに通電し、洗濯物などの可燃物に着火して出火

 ・落下物や家具などの転倒によって電気機器の電源コードが損傷、通電した時に火花が

    発生し可燃物に着火して出火

 ・部屋に設置していた熱帯魚の水槽が転倒してコンセントに水がかかり、通電した時に

    ショートして出火

 ・地震によりガス配管が損傷してガス漏れが発生、通電した時に発生した火花などにガスが

    引火して爆発

台風などの風水害による通電火災事例

 ・雨漏りや浸水などによって分電盤が水損、通電した時にショートして出火

 ・風水害により水没した電気機器が、通電した時にショートして出火

 ・水没した電気機器を乾かしてから使用したところ、内部でショートして出火

発見が遅れて大規模火災に・・・

 通電火災は、地震の発生や停電が起こった時にすぐ出火するのではなく、避難所などに避難し

て無人となった後に出火してしまう可能性が高い火災です。

 このことにより、発見・初期消火が遅れてしまい、あっという間に火災が拡大して大規模な火災

になってしまう危険性があります。

通電火災を防ぐために

 ・停電が発生したら、電気機器のスイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。

 ・停電中に自宅などを離れる場合、ブレーカーを落とす。

                                                    通電火災 ブレーカーを落とす

電気が復旧したら

 電気が復旧したら、以下のことについて確認しましょう。

 ・電気機器や照明に損傷はないか、電源コードに損傷はないか

     損傷した電気機器や延長コードなどは火花が飛んだりショートしたりして出火する危険性

     がありますので使用しないでください。

     また、家具の下敷きになっている電源コードがないかも確認してください。

 ・ガス漏れが発生していないか

     ガスが漏れている場合は火気は絶対に使用しないでください。

     火花が飛ぶ可能性がありますので、換気扇や電気のスイッチ、コンセントなどは絶対に触

     らないでください。

     窓を開け、ガスの元栓・メーターの栓を閉めてガス会社に連絡してください。

 ・電気機器やコンセントなどは濡れていないか

     濡れたまま使用するとショートして出火する危険性がありますので、使用しないでください。

・電気機器の近くに燃えやすいものはないか

    電気機器の近くに燃えやすいものがあると、通電した時に接触して出火する可能性があり

    ますので、十分に確認してから電気機器を使用してください。

煙の発生などの異常を発見したら・・・

 建物や電気機器に外見上の損傷がなくても、壁内部の配線の損傷や電気機器内部の故障に

より、通電から長時間経過した後に出火して火災に至る場合があります。

 煙の発生などの異常を発見した場合は、すぐにブレーカーを落とし、119番通報して消防機関に

連絡してください。

この記事に関するお問い合わせ先

紀美野町消防本部 予防課
〒640-1121
和歌山県海草郡紀美野町下佐々1609番地2
電話:073-489-6303 ファックス:073-489-2111
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